バカンス大国フランスの夏休みの過ごし方~バカンス人気スポット3選~

ストーリーズ
November 7, 2021

バカンス大国のフランス!バカンスとはフランス語で長期休暇のことを表しており、夏が大好きなフランス人にとって大切な長期休暇です。最低有給休暇5週間のフランスでは、7月8月になると必ず2週間から1か月程の有給休暇を消費する必要があり、みんながバカンスを楽しみます。フランス人はバカンスのために働いていると言えるくらい、夏のバカンスをとっても楽しみにしています。今回はバカンスの過ごし方や人気のあるバカンススポットをご紹介いたします。

フランス人は夏が好き?

フランスは6月頃から日の入りが遅くなり夜の22時過ぎくらいまで明るい時間が続きます。日照時間の少ない時期を過ごすことの多いフランス人にとって、6月頃になると「夏が来たー!」という気持ちでテンションが上がります。外に出てテラスでアペロや食事を楽しんだり、BBQをしたり、公園や海で日光浴をしたり、とにかく夏を存分に楽しみます!フランスは、日本のじめっとした暑さとは違いカラっとした暑さなため、比較的快適な夏を過ごすことが可能です。また、日本との大きな違いとして、日焼けがステータスのフランスでは、若者からマダムたちまでもが、こんがり日焼けを目指して肌を焼き始めます。天気のいい日は5月頃から公園やビーチで日焼けをしている人たちが溢れ出します。日本人のように日焼け対策をしているとびっくりされることも。なぜなら、フランス人にとって小麦肌はバカンスを楽しんだ証拠なのです♪ バカンス後はしっかりと焼けた肌を自慢し、日焼けして戻ってきた友人や同僚には「バカンス楽しんだようね~」と日焼け具合を見て会話をするくらい!

バカンスのために働くフランス人?

よくフランス人はバカンスを楽しむために働いていると言われますが、日本人にとってはあまりピンときませんよね?しかし、フランスに住んでみるとその実態がとってもわかります!フランスに来てびっくりしたことを少しご紹介!

バカンス期間中はお店が閉まる

フランスでは、普段から日曜日はお店を閉めて全員休息をとるのが一般的な考え方ですが、バカンス期間中は2週間くらい長期でお店を閉めます。観光地等は空いているとこともありますが、フランス人の多くがバカンスで旅行へ行ってしまい需要も少なくなり、個人経営のパン屋、お肉屋、チーズ屋、レストランやスポーツクラブや図書館などは閉まってしまいます。いつも混雑しているショッピングモールなんかへバカンス中に行くと、フランス人はどこへ?と思うくらい空いています。夏にフランスへ旅行へ行く際はバカンス期間と被っていないか事前にチェックしましょう!

5月頃からバカンスの話題

年中バカンスのことを考えているフランス人ですが、5月頃になると家族や友達、同僚とは「バカンスどこ行くの?」「ここ行ったことある?」「おすすめのレストラン知ってる?」等バカンスの話題ばかり!人気な観光地のホテル等も既に満席になっていきます。海外旅行へ行く人も多く、長期休暇をとれるフランスならではかと思います!フランス人は夏のバカンスに向けて仕事のモチベーションを保っています♪

「仕事」=「罰、苦痛」の概念

フランス語で仕事を意味する「Travail」の起源は、中世の言葉「苦痛/拷問」から来た言葉です。その名残があるのか、フランス人にとって仕事=罰のような考えがあり、バカンスなしではやっていけません。仕事から帰ると一切仕事の話をしなかったり、勤務後の会社の飲み会なども日本のようにはありません。あったとしても会社の休憩時間で行われるなど(ワインやビール等も準備されていることも!)、日本と比べると仕事とプライベートはきっちり分けられています。最近話題になった「エミリー、パリに行く」というドラマでも仕事のパーティー先で、主人公エミリーが取引先と仕事の話をし始めると「パーティーでビジネスの話をするなんて考えられない!」と上司に注意される場面がありました(笑)また、フランス人は口をそろえて「On ne vit pas pour travailler, on travaille pour vivre(仕事に生きるのではなく、生きるために働く)」と言う人が多く、働き者の日本人にはびっくりすることも!


フランス国内で人気のバカンススポット3選!

夏になるとバカンスのことで頭がいっぱいなフランス人。バカンスとなるとすごくお金がかかりそうですが、実はフランス人はお金をかけずに楽しむのがとっても上手です!海外旅行へ行ってもAirbnb等の宿を利用したり、山や海など自然豊かな場所でキャンプをしたり、別荘でゆっくり過ごしたりプライベート時間を存分に楽しみます。定年退職後は田舎へ移住する人も多く、実家や親戚の家で過ごす人も多いです。今回は、そんなフランス人に人気な観光スポットを郷土料理やワインと合わせてご紹介します♪


コルシカ島

フランス領のコルシカ島。自然がたくさんで透き通るようなターコイズブルーのビーチが広がるコルシカ島はフランス人に大人気。「Ile de Beauté(美しい島」)とも呼ばれています。コルシカ島を観光する上で拠点となる都市Ajaccio(アジャクシオ)は、ナポレオン1世が生まれた都市で歴史や伝統が色濃く残る場所となっています。南へ行くとPorto-Vecchio(ポルト・ヴェッキオ)という都市があります。絵のように美しい城塞やパラダイスのようなビーチ、そして活気ある街中とどこを撮っても素敵な絵になるような場所です。


コルシカ島名物&ワインのマリアージュ

コルシカ島は、ローマ時代から山羊や羊の酪農が盛んでコルシカチーズが有名です。コルシカチーズは羊のミルクから作られた白カビタイプのチーズですが、羊のチーズ独特なクセは弱いがコクのあるチーズで食べやすいです。果実味が豊かなミディアムボディの赤ワインやコルシカ島産の辛口白ワインと相性GOOD♪


プロヴァンス地方、コートダジュール

プロヴァンス地方にあるマルセイユからカンヌ、ニースに至る間の地中海海岸コートダジュール。太陽を浴びるのが大好きなフランス人に大人気な観光地です。綺麗な海と砂浜で夏を満喫したり、海外からセレブが集まる高級リゾート「サン・トロペ」を散策するのも良いでしょう。パステルカラーの街並みと多くの豪華ヨットが停泊している港は絵にかいたような景色です。また、南フランスにしか生息していないセミの鳴き声は、パリや北に住んでいるフランス人にとっては風物詩となります。


プロヴァンス地方名物&ワインのマリアージュ

プロヴァンス地方と言えば、ラタトゥイユや地中海の新鮮な海鮮を使ったブイヤベース!ラタトゥイユには、プロヴァンス地方特産のフレッシュなロゼワインを、ブイヤベースには、しっかりとボリューム感があり、ハーブの香りが特徴的なプロヴァンス地方マルセイユ近郊で造られている白ワイン「カシー/カシス」との相性抜群♪


ブルターニュ地方

ブルターニュと言えば、モンサンミッシェルやサン・マロなどフランス人だけではなく外国人からも大人気の場所です。フランス人の多くは、涼しさを求めて避暑地のブルターニュ地方で過ごす人も多いです!ブルターニュ地方の魅力は何といっても街並みの可愛らしさ♪石畳の道に、木骨造りの建物、散歩するだけでも十分に楽しめる場所です。


ブルターニュ地方名物&ワインのマリアージュ

ブルターニュといえばガレットとクレープ!街中を歩くとそば粉で作られたガレットにブルターニュ産の有塩バターの食欲をそそる香りが漂ってきます~デザートには、塩キャラメルがたっぷりかかったクレープを楽しめます!日本のクレープとの違いを楽しんで頂けます。

最高に美味しいガレットとクレープには、りんごの低発泡酒シードルが相性抜群♪



今回は、フランス人のバカンスの過ごし方や人気スポットをご紹介しました。まだ海外旅行は厳しいですが、フランス地方の郷土料理とワインを準備して、日本にいながらバカンス気分を味わいましょう~!


その他

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作ったレシピはInstagramのハッシュタグ(#ルコントワール #lecomptoirdefrance)やタグ付け(@lecomptoirdefrance)にてシェアして頂けるのをお待ちしております♪



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