アントニー・ヴィダルは4代続くワイン生産者の家系で、家族全員が協同組合のワイナリーで働いていました。彼は、彼自身でワインをつくりたいという思いをかねてより持ち、2014年にオードリーと出会ったとき、彼女にだけではなく、ブドウ畑と自然の中で働くことがもたらす幸福に惚れ込みました。自分のワインに対する使命と情熱を実現したいと思っていた二人でしたが、資金面などの問題でなかなかうまくいきませんでした。そんな中、2018年にモンド・マリーのティエリー・フォレスティエと出会い、ついに彼らの夢を実現することができたのです。なんとティエリーは、彼らの情熱を受けて自身の醸造所の一部を彼らに貸し、そこで彼らの初めてのワイン、「ラング・ア・ラ・テール」が誕生しました。2019年には完全に農協から独立し、11ヘクタールにもなる大きな葡萄畑を取得。夢を追い続ける彼らの情熱はワインにしっかりと反映されており、力強さを感じる味わいです。
"A nos enfants" は、フランス語で「子どもたちへ」という意味。その名の通り、二人の子供達に向けて作られたなんとも愛おしいワインなのです。収穫した葡萄を房まるごとステンレスタンクに入れ、8日間のマセラシオンカルボニック。同じくステンレスタンクにて6か月間の熟成を行い、丁寧に瓶詰めをします。スパイシーでありながらとてもジューシーで、ハーブの爽やかな香りも感じる複雑な味わい。南フランスのラングドックの気候や、太陽の暖かさを感じられる熟した果実味と、バランスの取れた酸味が心地よい赤ワインです。彼らの愛がたっぷり込められており、ラベルの絵は3人の子供達の手形がデザインとして使われています。背景まで知ってから飲んでいただくとより一層深みを感じる美しいワインです◎
【おすすめチーズ🧀】
・Crottin de chavignol クロタン・ド・シャヴィニョル