19世紀末、樽製造業だったランドー家は、事業の拡大としてぶどう畑を購入しワイナリーを所有していきました。家族代々引き継がれながら、ボルドー右岸プルミエ・コート・ド・ブライ周辺に23haのぶどう畑を所有し5代目となるグザヴィエ・ランドー氏が1995年から経営に当たっています。
「ワインを造る大事な要素は、テロワール、ぶどう、伝統的な農業、そして人間」というコンセプトに則って、4ヶ所の畑それぞれ異なる環境を生かした個性を表現するワインを造っています。ボルドー地方で貴重なナチュラルワイン生産者の1人で、ワイン専門誌で毎年多数の評価を得るワイン愛好家にも人気の生産者です。
収穫は全て手摘みで行っています。上品なタンニンを考えて全てのキュヴェが除梗を100%実施しています。控えめで丁寧なマセラシオンを行い、ぶどうの風味とテロワールの個性につりあった構成を生み出します。樽の影響が決して強調されないように、繊細なタンニンを考えた熟成感が特徴です。澱引きは通常必要ありませんが、必要な場合は伝統的な「卵白」を使って行います。
メルローが主体で果実の豊満なまろやかさと強さがバランスよく構築されたワイン。
ほのかにオークとレザーのニュアンス。ダークフルーツに土っぽさのあるアロマ。ボルドーワインらしいタンニンを感じながら、果実味がストレートに広がります。