ジャーナリストとして20年間活動していたカトリーヌ・ベルナールが、自然への回帰を熱望して始めたワイナリー。 もともと、ロワール地方で生まれ育ったカトリーヌは、ワインは好きだったものの、ブルゴーニュ以南のものは口にしたこともなかったそうです。
しかし、モンペリエに移動したことがきっかけでラングドックの自然派ワインに興味を持ち、そのパッションから生産者になりました。
モンペリエにある栽培・醸造学校に入学、2年間の勉強と研修をしつつ、よそ者に冷たいラングドックの田舎で畑購入にむけて走り出しました。
また、一方でマキシム・マニョンやジャン・パティスト・セナなど、自然派の生産者らと交流。自然で昔ながらの畑作業と醸造を実践し、2005年、ついに初めて自分自身のラングドックらしい強さと同時にしなやかでなめらかなワインを完成させました。
畑作業から醸造まで、悪戦苦闘しながらひとりで頑張る彼女を見て、最初は冷たかった地元の生産者たちも、仲間として認めてくれるようになったといいます。長男の二コラは農業学校を卒業後、ブルゴーニュやジュラ、プロヴァンスでの研修を終え、2017年から母と共にワイン造りをするようになりました。
元ジャーナリストのカトリーヌは マスコミにもさまざまな意見や情報を発信、話題を提供することもしばしば。今やワインも堂々高評価される女性生産者になりました。
カトリーヌはDans les vignes : Chroniques d'une reconversionという本を出版しています。元ジャーナリストの才能を生かし、ユーモアと誠実さをもって、人生の転機を語っています。
●栽培
モンペリエの北部に2002年に3haの地所を購入。2019年には現在、5.5haに。一部「ビオディナミ」を実践する「ビオロジック」農業。除草剤や化学肥料は使いません。
●醸造
2015年に建てたカルボネルのカーヴは木製パレットで囲われた風通し抜群の造り。エコシステムで、野生酵母の力で発酵する「昔ながらの醸造方法」をとっています。
亜硫酸を使わない自然な醸造は果実のみずみずしさが残るなめらかなワインに最適です。
発酵温度は23℃以上にならないように抑えて粗く重たいワインにならないように気を配っています。
果実味豊かながら、重すぎず飲み口の優しい、バランスの良い仕上がりです。クリーミーで塩気のきいた白カビチーズとマッチ!
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