ラングドック地方の中でもとりわけ認知度の高いAOCミネルヴォワ。
このワインを作る二人はそれぞれ違うワイン醸造家に生まれたアンヌ・グロ(ヴォーヌ・ロマネ屈指の醸造家)とジャン・ポール・トロ(ショレイ・レ・ボーヌの名手ドメーヌ・トロ・ボー)です。
醸造学校時代に共通の知人を通して研修先のオーストラリアのワイナリー、ローズマウントで出会った二人は、その後ブルゴーニュに戻ってそれぞれの親からドメーヌを引継ぎ、第一線で活躍する中でパートナーとなりますが、それでもお互いのワイナリーに関与することは一切なく、それぞれの仕事に没頭していました。こうした一方で、二人の中にはお互いに培ってきた知識・経験を共有し力を合わせてワインを造りたいという思いが次第に強くなってきました。
「40歳という節目を迎え、何か新しい挑戦がしたくなった。ブルゴーニュでのワイン造りは先代から引き継いだものだったので、自分たちでゼロから何か新しいものを生み出したかった。」というアンヌは、当初南フランスを何度も訪れ、理想とする場所はないかくまなく探し回ったそうです。
なかなか見つからずに苦労した末に、ブルゴーニュから車で5時間、500kmも遠く離れたカゼルという集落をようやく見つけ、今は二人の理想のワインを作っています。
ブルゴーニュ・ヴォーヌロマネの名門「アンヌ・グロ」がロクシタン地方ミネルヴォワで手掛ける逸品。
飲み口はブルゴーニュのようにエレガントで南仏シラーの凝縮した果実感の要素もあり、自生ハーブを思わせる香りがあります。名前の由来は区画名とフランス語の水の発音O(オー)を掛け合わせたものから。
すみれ、黒系と青系果実、リコリスと胡椒のようなハーブのアロマ。そしてフレッシュでピュアな果実味、クリスタルのようにきらびやかな酸とミネラルが感じられます。南向きの畑で育つ若木のシラーとは思えない程焦点が定まっており、エレガントな仕上がりです。
【おすすめチーズ🧀】
・ゴーダエクストラ
・エズィーサンドレ
・べトマル
【おすすめ料理🍳】
・カスレなどの煮込み料理
・ジビエ料理