壮大な山岳地帯、オーヴェルニュ地方で作られることから「オーヴェルニュ地方のブルーチーズ」と名付けられたこのチーズは、牛乳で作られています。
ブルーチーズと聞くと、ロックフォールチーズを思い浮かべる方も多いかと思いますが、違いは羊乳で作られていることです。
青かびであるペニシリウムロックフォールティをミルクに混ぜ、ピアッシング(二―ドリングとも呼ばれ、チーズに穴をあける工程)をすることで青かびがチーズ全体に綺麗に広がっていきます。
ブルー・ドーヴェルニュは、1850年代半ばにアントワーヌ・ルーセルというフランスのチーズメーカーによって開発されました。
ルーセルは、チーズのカードに青いカビが発生すると美味しくなることに気づき、そのようなカビがどのように発生されるのかを調べるための実験を行いました。
いくつかのテストに失敗した後、ルーセルは、ライ麦パンのカビをチーズのカードに添加し、その後固めたチーズを針で刺すと通気性が高まることを発見。
このこと(チーズ内の酸素の増加)により、カード内の空気のポケットの中で青いカビがチーズ全体に広がり、現在のブルーチーズになったのです。
しっとりとしたクリーミーさがありつつ、ピリッとした香りと、ハーブや溶かしバターのようなシャープですっきりした味わいが特徴です。ほろほろと脆い生地と青かび、シャンピニョンのような香ばしさがあります。
熟成が進むと、徐々にスパイシーな風味を強め、外皮はしっとりしてきて、赤みがかったオレンジ色になることも!
ライ麦パンや、イチジク、ハチミツと◎