マンチェゴはスペインで一番有名なチーズと言えるでしょう。スペイン文学、「ドン・キホーテ」にも登場します。マンチェゴチーズの生産地であるラ・マンチャ地方。ラ・マンチャとは「水のない土地」を意味します。普段は乾燥した土地ですが、春になると牧草が生い茂り、放牧された羊から取れる羊乳を使って作られます。他の土地でも生産する試みが行われたことはあるものの、この特徴的な気候と土地、地質から生まれる牧草があってこその羊乳とそこから生まれるマンチェゴ。結局うまくいかず、この地方のみで生産されているのです。
特有の甘みとわずかな辛みが感じられる。香りはとても複雑で、ナッツのような香りとともにミルクのような甘い香りと干し草の香りも。
その昔、伝統的な方法で作られていたマンチェゴチーズ。皮の表面にみられるジグザグとした編み目模様は、チーズを固めるためにエスペルト茅という草をジグザグに編んだ型にチーズをはめ込むことからつきました。現在は衛生面を加味し、昔ながらの型ではなく、プラスチックの型を使ってジグザグ模様をつけています。
製法の特徴としては、ものによってはオリーブオイルで表面を磨き込んでいます。こうすることで皮の部分の金色の色味が引き立つのです。
元々包んであったアルミ箔などにつつむか、ラップなどで密封し、4℃~8℃の環境で保存してあげてください。
マンチェゴはその硬さが活かされるように薄くスライスして、赤ワインと一緒に食べると味が引き立てられ相性抜群。サラダなどにかけたり、ジャムと食べるとまた違った美味しさをお楽しみいただけます。
蔵元ーワイン名:L'Alicante Bouschet 2017 アリカント・ブシェ
複雑なナッツの味わいがあるマンチェゴには、キリッとした赤ワインがぴったり。お家で優雅なアペロタイムのおともにいかがですか?