円形の木箱に入っていて、表皮は黄から明るい茶色。やわらかくて濃厚なミルク感に加えナッツようなコクとウッディなフレーバーが特徴のウォッシュタイプチーズ。モンドールは製造される時期が決まっているため、季節限定チーズです。
1740年~1750年代にはモン・ドールの原型となったチーズが作られていたという記録があり、昔から親しまれていたチーズです。ルイ15世の食卓に常備されていたという文献も見つかっています。
モン・ドールは、ヴァシュラン・デュ・オー・ドゥブスとも呼ばれ、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方ドゥブス県のジュラ山にあるオー・ドゥブスでしか作られないチーズです。
標高1463mのモン・ドール山がその名の由来と言われています。
多くの山のチーズがそうであるように、モンドールの誕生はもうひとつのチーズであるコンテチーズの歴史と結びついています。乳量が減少する冬には大型のコンテチーズを製造することができなくなったため、農家はより小型で湿潤、短時間熟成のチーズを考案しました。このような背景から、当時モン・ドールは「フロマージュ・ド・ボワ」(木のチーズ)「フロマージュ・ド・クレーム」(クリームのチーズ)「フロマージュ・ド・ボエッテ」(箱のチーズ)と呼ばれていました。
エピセアの箱に入ったままなら2,3週間冷蔵庫で保存いただけます。
モンドールの繊細なアロマを損なわないため、必ず常温にもどしてからお召し上がりください。
クリーミーなチーズを口に含むと、マウンテンミルクの濃厚な味わいと、エピセアによって繊細に合わさったナッツとウッディなフレーバーが特徴のモンドールは、サンドイッチと合わせても、箱のまま温めても美味しくお召し上がりいただけます。
箱のままオーブンで25分ほど焼けば、パンやポテトにとろっとろのモンドールチーズをのせると子供から大人までだれでも楽しめるため、伝説のレシピとまで言われています。
3月8日に行ったインスタグラムライブから特別レシピの紹介
モン・ドールに合わせるおすすめワイン。
白ワインのおすすめ
ジュラのシャルドネは、シャープな酸味とフレッシュさがあり、モン・ドールのウッディなフレーバーと完璧にマッチします。
アロマ:ドライフルーツ、白い花、ハチミツ、そしてプラムや青リンゴ。
赤ワインのおすすめ
赤ワインを選ぶ際は、モン・ドールの濃厚さにあわせ、若くて辛口のワインを選び、チーズの樹脂の香りに合わせることがおすすめです。特にロワール、ブルゴーニュ、ボジョレーは選択肢が多いですね。
アドバイス:タンニンが強すぎず、フルーティーな赤ワインを選ぶとよいでしょう。
アロマ:胡椒、スパイシー、フルーティーな香り。
オススメペアリング: パルティーダ・クレウス/PARTIDA CREUS ワイン名:ビネッロ ブランコ VN/VN BLANCO
モンドールの滑らかさを邪魔しないだけでなく、さわやかさがとてもよくあいます。どんなチーズにも合わせやすいワインです。