イタリアチーズの王様といえば、パルミジャーノ レッジャーノ。イタリアに行けばこのチーズを食べない日はないというくらい日々の食卓に浸透しています。
パルミジャーノ レッジャーノは銀行に預けることができる唯一のチーズだって知っていますか?熟成期間が最低12ヶ月と、とても長いのが特徴のこのチーズ。ということはその期間、生産者は費用を回収できません。そこでイタリアの銀行は、パルミジャーノ レッジャーノを保証として預かる代わりに、お金を貸し付ける、というサービスを提供しているのだとか。これも品質と伝統に裏付けされて、チーズの価値が変わらないという確信があるからこそできるサービスですね。
正式名称はパルミジャーノ レッジャーノだが、「パルメザン(parmesan)」という名称もよく耳にするかもしれません。本来は限られた地域で12ヶ月以上の熟成をかけて作られるべきパルミジャーノ レッジャーノですが、いわゆる模倣品が横行したために、その伝統的な製法を守るために作られたのがパルミジャーノ レッジャーノ協会です。この協会によって、成分分量、製法は厳しく統括されています。出荷の前には皮の部分一面にブランドの刻印が押され、正真正銘のパルミジャーノであることを示しています。その味は7世紀以上にわたって変わらないのだとか。伝統と品格が守られています。
粒感のあるガリガリとした食感で塩気の中にフルーティーな風味が感じられるのが特徴です。
チーズとシャンパンの組み合わせは難しいと言われていますが、パルミジャーノにはシャンパンをオススメしたいです。チーズとシャンパンの相乗効果で丸みと柔らかさ、味の深みが生まれます。またパルミジャーノが微かに持つ熟れた酸味のあるフルーティーさを引き立たせるなら、ローヌやラングドックなどのフルーティーな白ワインもよく合います。
イタリア料理の最頻出チーズといえば、パルミジャーノ。サラダやパスタにガリガリと大振りに砕いて乗せるもよし。フレッシュパスタの例えばラビオリの中に詰めるもよし。お肉に合わせるなら濃厚なパルミジャーノソースを作ったり薄く平たくスライスして乗せるのもおすすめです。