日本では世界3大ブルーの一つと数えられ、AOPを初めて取得したことでも有名なブルーチーズ。外皮はアイボリーから淡いローズ色で、固い外皮が付かないよう、錫箔に包んで熟成させます。中身は羊乳の真っ白な生地に生えた緑がかった青かびのコントラストが見た目にも美しいチーズです。
ロックフォールの生まれた背景には、ロマンチックな伝説があります。その伝説によると、1人の羊飼いがロックフォール村の洞窟にパンと凝乳の昼食を残して、通りかかった美しい村娘を追いかけます。程なくして洞窟に戻ると、凝乳には青かびが生えていましたが、恐る恐る食べてみると、とても美味しかったそうです。こうして、今ではフランスを代表するチーズの一つになりました。
ロックフォールにしかない、この羊乳のコクと青かびのシャープで爽やかな酸味と刺激は世界中のチーズファンを魅了しています。口に入れるとふわっと溶ける滑らかで柔らかな口当たり、最後に残る青かびのツブツブ感と独特の鼻から抜ける爽やかな香りが長く楽しめます。フランスでは、セロリのくぼみに乗せるのが王道の食べ方。ライ麦パンに載せて、お好みでチェリージャムやイチジク、クルミと一緒にお召し上がりください。サラダのドレッシングに使うとそれだけでプロ級の仕上がりに。